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今の自分たちにできることを

岩手県青年団体協議会 松田恵美子

まもなくあの「東日本大震災」から7年の月日を迎えようとしています。甚大な被害を受けた陸前高田市も少しずつ復興しています。市内には大型複合商業施設「abasse(アバッセ)」がオープン。アバッセとは高田市では「一緒に行きましょう」と言う意味で使われており、ショッピングセンターやドラッグストア等が建っています。震災後、仮設店舗で営業していたお店もabasseの近くに次々と移転再建が進み、高台では住宅も再建途上です。  あの震災以降、私たちはもう二度と同じ思いをしたくない・させたくないとの思いで活動していることがあります。それは「桜ライン311」「私たちが思う陸前高田!」です。

(1)桜ライン311
この活動は震災以降早い段階で活動を始めました。ホームページの説明は「悔しいんです」と言う書き出しから始まっています。調べてみると、同規模の大津波が過去にも来ていることが分かりました。その事をもっと早く知っていれば、きちんと伝わっていれば今回のような被害が起きなかったのでは、少しでも多くの方の命が救われたのではないか、との思いで立ち上げました。 活動としては、津波の到達地点に桜の苗を植えてラインを作り、今回のような震災が来たらこの桜よりも上に避難する目印になる事、そしてこれから生まれてくる世代に震災の事を伝えていく事です。津波は直線距離にして約170km。約10m間隔で桜の苗を計約17,000本植えていきます。潮の被った所に植えるので潮に強い品種、そして害虫・病気に強い4品種の桜を植えています。1つの品種に限定してしまうと、1本が病気になったとき、あっという間に広がり全滅してしまう可能性が有るので、全滅を防ぐために違う種類を植えています。年2回ほどボランティアを募り植樹を行っています。毎年多くの方の協力を得て植樹を行っています。植樹時期以外は、植樹地の交渉や講演などの啓発活動や、植樹した苗木の管理、手入れなどを行っています。他に、理事植樹と言って、桜ラインの理事による植樹も行っています。理事植樹は、傾斜がきつい所や枯れてしまった苗木の植え替え等をしています。この活動はとても長い期間での活動となります。私も理事として共に桜ラインの活動を行っていきたいと思います。そして、震災を後世に伝え、少しでも多くの命が救われることを祈ります。


(2)私たちが思う陸前高田!
この活動は、陸前高田市青年団体協議会(以下、市青協)が主催で行っています。戸羽太陸前高田市長の「若い世代の声を聴きたい」との一言から始めました。最初は市内の若者や市内で活動している団体と、市からは市長と副市長とを招いて行っていましたが、現在は市青協のみで活動をしています。現在「防災・減災」をテーマとし、防災グッズは市内のどこのお店で売っているのかと実際にお店に視察に行ったり、市青協会員で「非常食の食べ比べ」を行い、備蓄に向いているもの、向いていないものを検証してみました。実際に非常食を食べ比べてみると、硬すぎて食べるのに苦戦するものや、逆に柔らか過ぎて食べづらいものがありました。硬すぎたり柔らか過ぎるものは、子どもや高齢者が食べるには大変なことや危険なことが、食べてみることによって分かりました。

最近では、防災センターの消防署の方の指導のもと、心肺蘇生法やヒートショック、AEDの使い方について講義をしていただきました。心肺停止したのち、対処が遅れると生存率が落ちてしまう事、心臓マッサージをした場合としなかった場合の生存率が大きく違うことを教えていただきました。講義のあと実際に心臓マッサージとAEDを使用してみる実技も行いました。対処する際、周りの人に指示を出す時は「誰か」に頼むのではなく、「あなたは電話を」・「あなたはAEDを」と具体的に指示すると効果的だと教わりました。心臓マッサージも実際にやってみて、かなり肉体的に大変なことを実感しました。体験したからこそ分かるものが数多く有りました。


こうした活動は、実際にあの震災を経験し、生き残った私たちにしかできないことだと思います。今の私たちに出来る事から活動をしていきたいと思います。