web生きる

いつ・どこで起きるかわからない自然災害。

熊本県青年団協議会 尾方希望

熊本県では、2年前に起きた熊本地震。

 前震があった4月14日21時26分、私は所属している多良木(たらぎ)町青年団で毎月行っている全体会の最中でした。この日は年度始めの活動日ということもあり、新入団員の紹介のことや1年間どう活動していこうか話し合っていました。突然、私たち団員全員のスマホからけたたましいアラーム音が鳴り響き、直後に感じた事のない激しい揺れを感じました。何が起きたのかわからず、動く事もできませんでした。一旦みんなで外へ避難し、揺れが収まってから室内に入り、何があったのかテレビをつけて確認すると熊本県益城(ましき)町を震源とする熊本地震が発生。地元である人吉球磨は、幸いにも大きな被害はありませんでしたが、県団の事務所があるユースピア熊本(熊本県青年会館)は熊本市水前寺にあるため、建物は地震の被害を受けていました。まさか自分の身近でこんな災害が起こるとは思ってもみませんでした。

 被災された方々へ少しでも力になれれば、と様々な形で募金活動を行っていましたが、他に何かできることはないか、常に考えていたところ、昨年の7月、台風5号が九州に上陸し九州北部豪雨をもたらし、福岡県朝倉郡東峰(とうほう)村で大規模な土砂災害が起きました。ここに災害ボランティアとして一緒に入らないかというお話を受け、参加を決めました。

 8月12日の真夏日、早朝から車を走らせ東峰村に向かいました。途中まではのどかな風景でしたが、東峰村に近づくと、景色が一変し豪雨の爪痕が残る風景に唖然となりました。通行止めになっている道もあり、迂回しながらボランティアセンターに到着しました。ボランティア登録を済ませ、参加者同士でグループを作り、ボランティア派遣依頼のあったお宅に伺いました。そのお宅では、裏山から土砂が流れ、庭や畑が土砂で埋まっており、また、山から水が流れだしていました。家主の方のお話では、豪雨後に一度綺麗に復旧したものの、数日前に降った大雨により、また土砂が流れてきたとの事でした。汗も流れる炎天下、私たちは参加者のみなさんと一緒に、流れてきた土砂を土嚢袋に詰め300個を超える沢山の土嚢を作り、山からの水を通す簡易水路を作りました。水分補給のため、作業の合間にとった休憩で参加者の方々とお話をしていた時に、震源地の益城町から来たという方がいらっしゃいました。その方は、熊本地震で被災した時に数多くの方々から支援していただき、今回はその恩返しのつもりで来ましたとお話くださいました。伺っていて、心が温かくなりました。

 今回、ボランティアに参加してみて沢山の方の温かさを感じました。また、ボランティアに参加する上での知識や技術などを、しっかり事前に準備しなくてはいけないと痛感しました。今後もボランティアだけでなく、様々な形で復興のお手伝いができたらと考えています。