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地震後の現状

熊本県青年団協議会 岡本 了

 熊本地震から約2年が経とうとしています。
熊本県内も復興工事が本格的になっており、地震直後に比べ、落ち着きつつありますがまだ多くの方々が苦しんでるのが現状です。熊本城も天守閣、小天守の復旧工事は始まりましたが、石垣などはまだ地震直後のような手付かずの状態であり、復興には2~30年程の時間が必要です。

 熊本市内の公共施設も、先月市民会館が再開したところですが、動植物園はまだ完全復旧には至らず、平日は休園になっており週末のみ部分開園している状態です。市民病院は建て替え工事が始まりましたが、工事の完了までにはあと2年の歳月がかかります。甚大な被害を受けた南阿蘇村にある東海大学阿蘇キャンパスは、再建の目途が立っておらず、廃止される可能性もあるとの事です。崩落した阿蘇大橋と、熊本市内から阿蘇につながる国道57号線の復旧工事も始まりましたが、こちらもやはり長い年月が必要です。

 私たち青年団の館である熊本県青年会館も今回の地震で大きな被害を受けました。青年会館のある熊本市中央区水前寺は、震源地の益城町から直線距離で5km程の場所にあります。私は前震と本震の時には青年会館に居ましたが、相当な揺れを感じ、会館もエレベーターの故障、ボイラー室の破損、建物に亀裂などのここには書き出せないほどの被害を受けました。

 地震から約2年が経ちますが、まだまだ地震で苦しんでいる人たちは数多くいます。熊本県内でも、まだ約4万人の方たちが仮設住宅に住んでいます。仮設住宅の入居期間は2年間と定められており、その後1年間延長されましたが、いずれ退去しなければなりません。自力で生活再建できない方たちのその後の生活はどうするのか。問題は山積しています。

 震災で亡くなった方は、その亡くなり方によって「直接死」「震災関連死」「二次災害死」の3通りに分けられます。直接死50人、関連死200人、二次災害死5人の方が熊本地震関連で亡くなりました。直接死の内訳は、建物の倒壊による圧死、阿蘇大橋の崩落に巻き込まれた大学生、東海大学の近くに下宿していた大学生3名などです。また関連死では、仮設住宅に避難した方の孤独死、地震のストレス、熊本市民病院の倒壊により福岡の病院に転院を余儀なくされた当時4歳の女の子が犠牲になりました。二次災害は、地震により地盤が弱くなったところに、梅雨の時期に大雨が降り、土砂崩れの犠牲になった方でした。

 亡くなられた方のご家族に復興はありません。もう2年なのか、まだ2年なのか、まだ多くの方々が苦しんでいる、それが今の熊本の現状です。