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他人事からの自分事へ

梅川 美沙乃

 これまで保育園児を対象にした保育のボランティア、お祭りでの屋台のお手伝い、イベントの運営実行委員など、多くのボランティアを行ってきましたが、「災害ボランティア」だけは参加したことがありませんでした。土砂の除去作業などを考えても、体力に自信がなかったこともあり、熊本地震の際には募金活動やその他のことで被災地の方々の力になりたい、と思っていました。

 昨年7月の九州北部豪雨では、私の住んでいる長崎県も、猛烈な雨と雷が続いていました。ニュースで見た被害の大きさに驚き、私にも何かできることはないだろうかと考えました。しかし、体力に自信がない私が、何の役に立てるだろうかと思い悩み、なかなか一歩を踏み出せませんでした。考えた結果、同じ九州に住む青年団の仲間に声をかけ、有志でのボランティアの参加を思い立ちました。

 被害範囲の広い今回の災害でボランティアに入り、私たちができたことは家に流れ込んだ土砂を取り除き、土嚢を作り、それで雨水を逃がす水路を作ることでした。一日の活動だけで被災された方々の日常を取り戻すことはできませんでしたが、一人でも多くの方がボランティアに参加し一日一日を積み重ねることで、きっといつか元の生活を取り戻すことができるはずだと実感しました。

 自然の脅威を目の当たりにし、防災・減災の必要性を強く感じました。私は今後も、様々な形でのボランティア活動を継続していきます。「自分一人がボランティアに参加しなくても一緒だろう」と考え、活動の一歩を踏み出せない人は少なくないと思いますが、そんなことは全くありません。自分たちの力を必要としている場所は必ずある、ということを感じてきました。