諦めない気持ちで、踊り、奏でる

「高校を卒業したら青年団入ってよ」
きっかけは地域の盆踊りの手伝いをしていたときに、地元の先輩から声をかけられたことだ。昨年高校を卒業し、あの時の盆踊りの楽しさをもう一度味わいたいという思いから岡村恭弥さんは入団を決意した。しかし、昨年から流行しはじめたコロナにより、楽しみにしていた盆踊り大会も中止せざるを得ない状況となった。
入団２年目となる今年、盆踊り大会の担当に抜擢されたが、どんな準備があるかもイメージが湧かず不安な日々を過ごしてきた。そんな中でも伝統は絶やしてはいけないと、太鼓と踊りの練習だけは団員たちと続けた。今年も大会の開催は見送ることとなったが、団員たちと意見を出し合い消毒の徹底や検温、距離の確保やマスク着用、換気を条件とし活動に望めるよう準備をしてきたことは無駄ではなく、先輩たちから受け継いできた伝統をつなぐことができたと感じている。いつかみんなでできる盆踊り大会を楽しみに、活動に取り組んでいく岡村さんの声は明るい。