笑顔咲くまちで

長門市の好永克成さんは、学生時代に地元の行事で青年団が楽しそうに活動しているのを見かけ、入団を決めた。入団先の長門市三隅青年団では子どもを対象とした多くの事業を開催しており、今年で43回目を迎えた清風(せいふう)キャラバンでは、１泊２日で小学生と約20㎞におよぶ道のりを歩いた。子どもも大人も疲労が募る事業だが、子どもたちと一緒に恋バナや怖い話をし、会話を弾ませながら歩くと、いつの間にか心が打ち解けている。帰り際には子どもたちから「よっしー（好永さん）に会えるなら私も来年参加する！」と、疲れも吹き飛ばすような満面の笑顔で再会の約束をしてくれるほどだ。
好永さんは「何事も楽しく全力で」をモットーにしており、活動を苦痛に感じたことはない。地元に根づく青年団の活動を継承しながら、一つずつ新しいことに挑戦したいとも考えている。頭の中には、青年団によるまちの特産物の開発や、親子で参加できる行事の企画など、挑戦したいことであふれている。子どもたちに慕われている秘訣を尋ねると、「団員全員で活動に本気で取り組んでいて、僕は熱く盛り上げているだけ」と子どもにも負けない笑顔で語ってくれた。謙虚で熱い男がいる限り、長門市の未来は明るい。