廃版(閲覧のみ可)
日本青年団協議会
地域に生きる青年たちの実態を、今ほど正確につかまねばならない時期はなし。なぜなら、マスコミ等で若者論がさかんな一方で、私たち青年自身が、若者の内面にひそむ要求や不安をなかなかとらえきれないでいるからだ。青年たちは、表面的にはそれほど問題をかかえてはいないように見える。だが、そう見えることこそが逆に問題だと言えよう。
日本青年回協議会では、青年の実態を改めて把握するために、彼らの生活ルポとアンケート調査の両面から、その実像にせまってみた。その結果をまとめたのが、この『若者たちの自画像一地域青年白書』である。
本書に描かれた青年は、私たちが日常生活でしょっちゅう出会う若者たちだ。彼らの悩みと弄びを、私たちは共有しなければならない芦いう思いにかられる。
この中で明らかにされるように、青年の労働や生活は必ずしも満足のいくものではない。学校教育の中で傷を受けたり、仕事に喜びを見い出せなかったり、生きる展望をなかなか見つけられずにもがいている青年が数多くいる。しかしながら、それらの条件にもかかわらず、仲間だちとともに少しでも豊かな人生をめがそうとする青年や、そのもがきの中で成長している青年の姿も、確実に存在するのだ。
青年は決して現実の壁の前に立ち止まってばかりはいない。その力強さは、私たちに限りない感動を与えてくれる。
本書で浮き彫りにされた青年像をもとに、これから私たちは何をしていくのか。彼らの願いや要求を、青年の行動で社会に実現することこそが、私たちの責任だと言える。勝負はまさにこれからなのだ。
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