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書籍タイトル:生きる ~東日本大震災と地域青年の記録~ 第4号

生きる第4号
  • 一般定価

    1,100円(税込)

  • 発行

    日本青年団協議会

  • 目次

    • 第一章 原発避難者の記録
    • 第二章 暮らしと地域の歩み
    • 第三章 震災への想い
    • あとがき

はじめに(生きる ~東日本大震災と地域青年の記録~ 「第4号」抜粋)

 「震災後で一番つらかった時?……今です。そしてこれからです」

 これは2016年1月、気仙沼の方から聞いた言葉です。四苦八苦しながら必死になって何とかようやく工場・会社や自宅を再建したけれども、これから負債を返して行けるだろうか、町に人は戻ってくるだろうか、不安と先行きの見えなさはとてつもなく大きなものです。ここまで頑張ってきた気力や体力も限界に来ている、そんな状況が想像されます。

 他方で、人びとの生活や経済的・精神的状況には大きな落差が生じています。仮設住宅での生活が長期化している人も少なくありません。共感し理解し一緒に考えながら歩むことも一筋縄ではいかない現実があります。とりわけ現在も続く原発事故の被害はますます問題を複雑化させているように思われます。容易に解決策が見いだせない時に出来ることとは何でしょうか。

 まずは、起きている事柄やぶつかっている問題を、丁寧かつ謙虚に、そして地道に、知ることとそれを一つずつ共有することから始めるしかない、そんな思いも込めて『生きる~東日本大震災と地域青年の記録~』第4号を作成しました。第1~3号ともあわせてお読みいただければ幸いです。



2016年2月15日 
『生きる~東日本大震災と地域青年の記録~』第4号編集委員会 (辻智子) 

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